茨城県で子育てしやすい市町村は?支援制度・住環境・アクセスなどを徹底比較!
2025.06.13
2025.06.13

「茨城県へ引っ越したいけど、どの市町村が子育てしやすいのかわからない…」
このような悩みを抱えている方へ。
どうも!イエタッタ茨城・編集部の「K」です!
家族のライフステージに合わせて引っ越しや移住を考えるご家庭は多いですが、 「支援が手厚い」「教育が良い」「通勤が便利」など、情報が多すぎて判断に迷ってしまう人も少なくありません。
特に子育て世帯にとっては、単に家賃や土地の安さだけでは決めきれない部分も多いでしょう。
毎日の暮らしが快適で、子どもにも安心・安全な環境であることが何より大切ですよね。
そんな方のために、本記事では茨城県内で子育てしやすい市町村を6つ厳選。
それぞれの自治体の子育て支援制度や教育環境、医療体制、アクセスの良さ、自然環境など、茨城県に長年住んでいる筆者がまとめて紹介しています!
さらに、マイホームを考えるうえで押さえておきたい情報もカバーしているので、ぜひ参考にしてみてください。
「安心して子育てできる場所を見つけたい」
「家族の今とこれからを見据えた住まいを考えたい」
そんな方にこそ読んでいただきたい内容です。

茨城県で子育てしやすい市町村を選ぶなら、「子育て支援」「教育」「医療」「通勤」の4つのバランスを見ておくのがおすすめです。
育児中のご家庭が引っ越しや移住を考えるとき、まず気になるのが「子どもにとって安心・安全な環境」だと思います。となると、支援制度はもっとも気になるところ。
ですが、子育てのしやすさはその一つの要素だけでは決まりません。大切なのは、日々の暮らしを支える基盤がどれだけ整っているかという点です。
たとえば教育環境という観点なら、保育園や幼稚園、小中学校の数、そして待機児童の少なさは重要なポイントといえます。
次に、医療制度。小児科の数や夜間・休日診療の体制が整っていれば、お子さんの急な体調不良にも安心して対応できるでしょう。
また、通勤アクセスも子育てをするご家庭であれば重要な要素です。東京やつくば方面へ電車で通えるかどうか、駅までの距離や本数などはチェックしておきましょう。
つまり、「ここなら全部そこそこ満たしてる!」という“ちょうどいいバランス”が見つけられるかどうかがポイントなんです。
(もちろん、ライフスタイルにもよる部分はあります。例えばリモートワーク主体の方なら通勤アクセスはあまり重要視はしないでしょう。)
茨城県内には、それぞれに強みを持った市町村が多くあります。自分たちにとって何を重視するのかを明確にしつつ、バランスを見ながら選んでみてくださいね。
※令和7年6月時点での情報です。詳しくは各自治体のホームページもご覧ください。
今回ご紹介するのは以下6つの市町村です。
|
市町村名 |
支援制度 |
教育 |
医療 |
アクセス |
自然・住みやすさ |
|
守谷市 |
◎ 手厚い |
◎ 充実 |
◎ 安心 |
◎ TX |
◎公園・緑多め |
|
つくば市 |
○ 安心 |
◎ 優秀 |
○ 安心 |
◎ TX |
◎公園・緑多め |
|
ひたちなか市 |
○ 安心 |
○ 安定 |
○ 病院多 |
○ 常磐線 |
◎ 海&公園あり |
|
東海村 |
○ 丁寧 |
○ 密着 |
○ 安心 |
○ 十分 |
○ 落ち着きあり |
|
取手市 |
◎手厚い |
◎ 豊富 |
○ 安心 |
◎ 上野約40分 |
○ コンパクト |
|
境町 |
◎ 圧倒的 |
○ 積極的 |
◎ 充実 |
○ 高速バス可 |
○ 田舎暮らし |
それぞれをご覧ください!
守谷市は「支援もアクセスも両立したい」子育て世帯にとって、バランスの取れた選択肢のひとつです。
まず注目したいのが、子育て支援制度の手厚さ。代表的なのは「併走型相談支援」と「出産・子育て応援ギフト」です。
「併走型相談支援」は、妊娠期から出産・子育て期にわたり、保育士等が面談などによる相談支援を行ってくれます。
「出産・子育て応援ギフト」は、妊娠期に出産応援として5万円、出産~子育て期に5万円を支給してくれる経済面での支援です。
参照元:もりや子育て広場 伴走型相談支援と出産・子育て応援ギフト
医療面では、「マル福・すこやか医療」があります。これは、医療機関などにかかった場合に窓口で支払う自己負担分の費用を助成する制度。
参照元:守谷市 小児(18歳の年度末まで)のかたの医療費助成
また、保育施設も充実しており、待機児童数も令和7年6月時点では少ない状況。保育園・認定こども園の数も多く、共働き世帯でも安心して子どもを預けられます。
交通アクセス面では、つくばエクスプレスで秋葉原まで最速32分と、都心へのアクセスも◎。商業施設や子育て支援センターなども充実しています。
市内には公園や緑も多く、自然に触れながらのびのびと子育てができる環境です。
実際、筆者も守谷市に住んでいますが、子どもにとって安心、親にとっても便利!といった感じです。「子育て」に対してのサポートや暮らしやすさは抜群ですよ!
【守谷市の関連記事はこちら】
【2025年最新】守谷市の土地価格相場|駅・エリア別ランキング、探し方、予算計画など徹底解説!
「子どもの学びや育ちを、じっくり見守れる環境がいい」――そんなご家庭には、つくば市がおすすめです。
国内有数の研究機関が集まる「研究学園都市」として知られるつくば市は、知育・教育環境がとても充実しています。
大きな特徴は、公立・私立に関係なく小中一貫教育を推進している点。これにより、市内全体で統一された9年間の継続的かつ効率的な教育内容が保障されています。
参照元:つくば市 コミュニティ・スクール
また、ICT(情報通信技術)にも力を入れていて、シームレス教育(継ぎ目なくいつでもどこでも学べる)によって質の高い学びを実現しているのも、つくば市ならではの教育ですね。
参照元:つくば市先進的ICT教育
つくばエクスプレスの沿線エリアには図書館や児童センター、公園などの公共施設も点在しており、子どもがのびのびと遊び、学べる環境が整っています。
教育の先進性、都市の便利さ、そして公園や緑豊かな環境。そのすべての恩恵をバランスよく受けられるのが、つくば市の魅力です。
自然や街の利便性という観点から人気なのが、ひたちなか市です。
特に自然環境の豊かさは大きな魅力。国営ひたち海浜公園をはじめ、広大な芝生や海の見える遊び場が多く、子どもと一緒に四季を感じながら過ごせる場所がたくさんあります。
また、医療機関や保育施設など都市機能も整っています。市内には総合病院や小児科が複数あり、子どもの体調不良にも迅速に対応できるでしょう。
認可保育園・こども園の数も多く、令和7年6月時点での待機児童も少ないため、共働き世帯にもやさしい環境といえます。
さらに、商業施設や交通インフラも充実しており、暮らしやすさの面でも高評価。特にJR常磐線沿線に住めば、水戸方面、東京方面へのアクセスも比較的スムーズです。
海あり・公園あり・都市の利便性も高いひたちなか市は、“自然と暮らしのいいとこどり”をしたい子育て世帯にぴったりのエリアです。
「人が多すぎない、落ち着いた環境で子育てしたい」
そんなご家庭に注目されているのが、東海村です。
村と聞くと田舎のイメージを持たれがちですが、東海村は一味違います。教育・福祉分野への投資がしっかりなされているんです。
教育面では、つくば市と同様にICT活用が進んでいたり、児童一人ひとりと向き合えるようにあえて少人数学級編成を実施したりなど、地域ぐるみで子どもの成長を支える取り組みが評価されています。
参照元:とうかい教育プラン2025
子育て支援制度も手厚く、医療費助成や育児サポート、保育施設の整備など、小さな自治体ながらもきめ細かな対応が特徴。なにより、役場との距離が近く、困ったときに相談しやすい雰囲気も魅力のひとつです。
特に、妊娠中や子育て中の方への情報提供がしやすくする「とうかい子育てアプリ」は独自の特徴的な取り組みですね。
東海村は「都市的な便利さ」よりも「安心感」や「心のゆとり」を求める人にフィットする、知る人ぞ知る子育てしやすいエリアなんです。
「都市のアクセスも便利だといいけど、のびのび子育てもしたい」
そんな“ちょうどいい暮らし”を求めるご家庭には、取手市がおすすめ。
取手市の大きな魅力は、東京へのアクセスの良さ。JR常磐線で上野まで約40分と通勤圏内でありながら、駅周辺には保育園・児童館・子育て支援センターなどがコンパクトに集まり、忙しい共働き家庭にもうれしい環境が整っています。
さらに、守谷市と同様に、妊娠期から出産・子育て期にわたり面談などによる相談支援を行ってくれる「併走型相談支援」の採用や、妊婦のための支援給付金(各5万円を2回)など、育児をサポートする制度が充実しているのもポイント。
参照元:取手市 妊婦等包括相談支援事業・妊婦のための支援給付金
実は筆者の実家も取手市なのですが、都会すぎず、田舎すぎず、ちょうどよく便利です。そんな“ちょうどいい”子育てライフを求める人には、取手市はベストマッチなエリアな気がします。
手厚い支援が受けられる市町村なら、境町は今まさにおすすめのエリアです。
というのも、境町は子育て支援に本気で取り組んでいる町として全国的に知られつつあるからです。
子育ての費用関係はもちろん、直接的に子育てのサポートをしてくれる制度も充実。「ここまでしてくれるの!?」という内容が多く含まれているため、これはぜひ一覧で目を通していただきたいです。
参照元: 境町 子育て支援制度一覧
また、ICT教育や英語教育への投資にも積極的。町内の小中学校ではタブレットを使った授業や、ネイティブ講師による英語教育が行われており、「地方でも先進的な学びを受けられる」と高評価を得ています。
交通アクセス面は車がメインにはなりますが、高速バスを使えば都内への通勤も可能。道路インフラも整っています。
「理想の田舎暮らし」という観点でも境町は人気なエリア。支援の手厚さもあるため、強力な選択肢の一つといえます。
改めて比較表を確認してみましょう!
ぜひ参考にしてみてください。
|
市町村名 |
支援制度 |
教育 |
医療 |
アクセス |
自然・住みやすさ |
|
守谷市 |
◎ 手厚い |
◎ 充実 |
◎ 安心 |
◎ TX |
◎公園・緑多め |
|
つくば市 |
○ 安心 |
◎ 優秀 |
○ 安心 |
◎ TX |
◎公園・緑多め |
|
ひたちなか市 |
○ 安心 |
○ 安定 |
○ 病院多 |
○ 常磐線 |
◎ 海&公園あり |
|
東海村 |
○ 丁寧 |
○ 密着 |
○ 安心 |
○ 十分 |
○ 落ち着きあり |
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取手市 |
◎手厚い |
◎ 豊富 |
○ 安心 |
◎ 上野約40分 |
○ コンパクト |
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境町 |
◎ 圧倒的 |
○ 積極的 |
◎ 充実 |
○ 高速バス可 |
○ 田舎暮らし |
6市町村以外にも、茨城県内には注目されている子育てエリアがたくさんあります。
家庭の価値観やライフスタイルに合った市町村を探してみましょう!
茨城県の県庁所在地・水戸市は、行政サービスの安定感が魅力。
保育園・小中学校・病院などがバランスよく整っており、「どの方面も平均以上」で安心して暮らせる街です。
駅前や郊外の商業施設も充実しており、利便性重視のご家庭におすすめです。
「なるべくコストを抑えたい」「のびのび子育てしたい」なら、筑西市や古河市が注目エリア。
土地の価格が県内でも比較的安く、広い庭付きなど理想の家を建てやすいのが特徴です。
自然に囲まれた環境で、ゆったりとした時間を過ごしたいご家庭にはフィットしそうです。
鹿嶋市や笠間市なども、最近は移住候補地として人気が高まっています。
自然や文化、地域のつながりを大切にした「のびのび育児」を希望するご家庭から選ばれており、子どもとゆっくり向き合いたい方にはうれしいエリア。
美術館やスポーツ施設など、感性を育てる環境が整っている点もポイントです。

子育てしやすい市町村を選ぶうえで、もうひとつ大事な視点があります。
それが「土地価格」や「住宅ローンの負担」です。
マイホームを検討しているご家庭にとって、住宅ローンの金額は家計に直結する重大事項。
特に、子育て世代は教育費や日常の生活費もかかるため、無理のない返済計画を立てることがとても大切です。
茨城県は首都圏と比べると地価が安く、広めの土地が手に入りやすい傾向がありますが、それでも地域によって差があります。
たとえば、TX沿線や都市機能が発達したエリアは比較的高め。一方で、内陸部や郊外は価格が抑えられるため、予算に応じて検討できる幅が広いのも魅力です。
まずは以下のサイトで、土地価格の目安を確認してみましょう。
とはいえ、最初から「自分で良い土地を探そう!」と焦らなくても大丈夫。
というのも、実際には工務店やハウスメーカーと一緒に土地探しをする方が効率的で確実だからです。
詳しくは以下の記事をご覧ください/
土地の探し方のコツPart1
今の段階では、「自分たちが希望するエリアの土地価格相場」をざっくり把握しておくだけで十分。 焦らず、計画的に一歩ずつ進めていきましょう!
茨城県には、「子育て支援が手厚い街」「教育や医療に力を入れている市町村」「自然に囲まれてのびのび育てられるエリア」など、それぞれに魅力のある地域がたくさんあります。
本コラムでは、以下6つの市町村をご紹介しました。
|
市町村名 |
支援制度 |
教育 |
医療 |
アクセス |
自然・住みやすさ |
|
守谷市 |
◎ 手厚い |
◎ 充実 |
◎ 安心 |
◎ TX |
◎公園・緑多め |
|
つくば市 |
○ 安心 |
◎ 優秀 |
○ 安心 |
◎ TX |
◎公園・緑多め |
|
ひたちなか市 |
○ 安心 |
○ 安定 |
○ 病院多 |
○ 常磐線 |
◎ 海&公園あり |
|
東海村 |
○ 丁寧 |
○ 密着 |
○ 安心 |
○ 十分 |
○ 落ち着きあり |
|
取手市 |
◎手厚い |
◎ 豊富 |
○ 安心 |
◎ 上野約40分 |
○ コンパクト |
|
境町 |
◎ 圧倒的 |
○ 積極的 |
◎ 充実 |
○ 高速バス可 |
○ 田舎暮らし |
大切なのは、「どこが一番いいか?」ではなく、「わが家にとって、どんな環境が合っているのか?」を明確にすることだ思います。
支援制度の豊富さだけでなく、教育環境や通勤、住まいの予算感なども含めてトータルで考えることが、後悔しない子育て環境選びにつながるでしょう。
マイホームを考えている方は、土地の価格や探し方についても事前に知っておくと安心です。焦らず、工務店やハウスメーカーと一緒に「暮らしの基盤」もじっくり選んでみてくださいね。
茨城県は、首都圏へのアクセスと自然環境のバランスがよく、支援制度もどんどん進化している注目エリア。
きっと、子育てスタイルに合った“ちょうどいい場所”が見つかるはずです。
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